
情報のオープン化が進む採用市場。 そこでよく耳にするのが採用ピッチ資料ですが、
「採用ピッチ資料って結局なんなの?」
「採用ピッチ資料ってどう活用すればいいの?」
「採用ピッチ資料の事例を見たい!」
という方も多いのではないでしょうか? 今回は、作成方法から活用まで、事例と共にご紹介します。
この記事はこんな人にオススメだッチョ!
・採用ピッチ資料の作成ポイントが知りたい
・採用ピッチ資料の活用方法が知りたい
・参考になる他社の事例が知りたい
目次
採用ピッチ資料とは

「ピッチ」とは短いプレゼンテーションという意味。 つまり採用ピッチ資料とは、企業が求職者に対して自社のことを簡潔に説明・アピールするための資料のことです。
採用ピッチ資料作成には、
- 異なる人が説明しても、内容をある程度統一できる
- 理念や事業を体系立てて分かりやすく、視覚的に表現できる
- 細かい条件を詳細に記載できる
などのメリットがあります。
採用ピッチ資料を作る際のポイント

企業ごとにさまざまなカラーが出る採用ピッチ資料だとしても、必要な情報や作成のポイントは共通しています。
構成は大きく分けて4つ
採用ピッチ資料に載せる情報は大きく以下の4つの構成に分けられます。
- 会社紹介・事業紹介
会社のミッションやビジョン、現在の事業形態や今後の展開などが含まれます。 - 組織図・企業文化
代表の想いや、福利厚生などがここに含まれるでしょう。社員紹介を詳しく載せている企業様もいらっしゃいますね。 - 求人情報
募集職種や勤務形態などが含まれます。「こんな人と働きたい」など、ペルソナを詳細に記載するのも良いです。 - オプション
採用までの選考フローや、入社後の給与テーブル・昇給実績など、求職者に伝えておきたいことを記載します。
魅力だけでなく課題も載せる
採用ピッチ資料は求職者にアピールするための資料。それゆえに、自社の魅力や良いところばかりを載せてしまいがちです。 しかし、求職者が知りたいのは企業の現状。求職者目線で考えるなら、課題や働く人の現状などを載せている資料が望ましいのではないでしょうか。
課題など実際の現状を伝えることは、背伸びして輝かしい部分ばかりを魅せるよりも自社のリアルが伝わるだけでなく、課題を理解した上で「それでも志望したい」という意欲の高い人が集まります。
求職者の意見を元に改善する
採用ピッチ資料は、求職者が知りたい情報を簡潔に伝えられるものであることがポイントです。 面接をするたびに、採用ピッチ資料の良かった点や改善点、載っていない情報で知りたいことがあるかどうかを聞いていけば、たくさんの情報が蓄積され、アップデートに役立ちます。
採用ピッチ資料の活用方法

採用ピッチ資料の運用には大きく分けて以下のような方法があります。
Web上に公開する
全ての企業で使えるとは限りませんが、ソーシャルの影響力が強い企業の場合は効果的です。 採用ピッチ資料を自社サイトに公開したところ、応募数が5.3倍に増えた企業もあります。
面接前に送付する
応募をくれた求職者に、面接前に採用ピッチ資料をお送りし、自社理解を深めてもらう方法です。 事前に自社理解を深めてもらうことで、面接者のスクリーニングができます。 また、従来面接時に行っていた会社説明の時間を短縮し、その時間を求職者との議論や質疑応答の時間にも使えます。
リファラル・エージェント・スカウトメールにも
リファラルやエージェントの場合、仲介者に事前に採用ピッチ資料を渡しておくと効果的です。スクリーニングにもなりますし、どんな人材が欲しいかが明確になっているので、仲介者側も判断しやすくなります。
公開されている採用ピッチ資料4選

求職者だけを対象にするのではなく、会社紹介資料としてWeb上に採用ピッチ資料を公開する企業が増えてきています。 その中から4社を事例として紹介します。
株式会社SmartHR
採用ピッチ資料の火付け役とも言われているSmartHR。 ブログでも、採用ピッチ資料が実際にどんな効果をもたらしたかも紹介されています。
株式会社ミラティブ
「採用候補者様への手紙」というネーミングが話題となったミラティブ。 同社の特徴的なカルチャーである「エモさ」が伝わる採用ピッチ資料となっています。
BASE株式会社
BASEはネットショップ作成サービス「BASE」を展開する会社です。 サービスやプロダクトづくりについてのこだわりの他、社内制度や福利厚生について詳細に記載されており、実際に働く場合のイメージがしやすい資料となっています。
インビジョン株式会社
私たちインビジョンは「人間臭さ」、社内用語では「おダシ」を大切にしている会社です。 社員紹介を中心に、染み込んだおダシが感じられる採用ピッチ資料を作成しました。
採用ピッチ資料作成で、採用力・組織力の向上を

採用ピッチ資料について内容をまとめると、
資料は
- 会社紹介・事業紹介
- 組織図・企業文化
- 求人情報
- オプション(採用までのフローや給与情報など)
で構成されています。作成する際は、会社の魅力だけでなく自社の課題など、求職者が求めている「リリアル」について記載することがポイントです。
また作成した採用ピッチ資料は
- Web上に公開する
- 面接前に送付する
- リファラル採用、エージェント、スカウトメールにて渡す
と幅広く有効活用できます。その都度新しい情報を追加することも重要です。
採用ピッチ資料は、採用面で大きな効果を発揮するといえます。 また、採用だけなく、社内広報資料としても活用することで、メンバー間の目線合わせにもなり、組織力の向上にも効果を発揮します。
自社について求職者、そして社員にしっかり伝えるために、魅力的な採用ピッチ資料を作ってみてはいかがでしょうか。
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