
毎日当たり前のように開催されている朝礼、夕礼。はたしてそれはメンバー全員が望んで参加している朝礼、夕礼なのでしょうか。
働き方改革が求められるこの世の中、一人ひとりの生産性を上げるにはどうしたらいいのか?と考える必要があります。メンバーの生産性を上げるためにしているであろう朝礼や夕礼が、実は生産性を下げる原因となっていたら恐ろしいと思いませんか。
- 朝礼、夕礼の盛り上げ方が分からない
- メンバーの生産性が上がらない
- 話し合いたい内容から脱線してしまう
- 決めた時間に終わらない
などお悩みの方へ、メンバーが自発的に参加するようになる、朝礼、夕礼の盛り上げ方について、解説していきたいと思います。
この記事はこんな人にオススメです!
・組織にとってプラスになる朝礼や夕礼ができるようにしたい
・メンバーが進んで参加したくなる朝礼や夕礼がしたい
・生産性を下げないための注意点が知りたい
目次
朝礼、夕礼が盛り上がらない原因

何事にも効率を求められている中で、「昔からこのスタイルでやってきたから……」というスタンスにメンバーはもう価値を感じていないのかもしれません。朝礼、夕礼が盛り上がってない原因を整理していきましょう。
朝礼、夕礼を開催する目的が明確になってない
決まった時間に決まったメンバーが、いつも通りなんとなく参加していないでしょうか。
そもそも朝礼、夕礼が開催される理由には、
- 決定事項の共有
- 目標・行動目標の共有
- コミュニケーション効率の向上
- 作業効率の向上
などがあげられます。
参加するメンバーがしっかりと目的を把握して、朝礼、夕礼に参加する意味を感じるように、コミュニケーションをはかっていきましょう。
目的に関係ない人が参加している
朝礼、夕礼に出席するメンバーは厳選できているでしょうか。
参加人数が増えると、その分の発言ややり取りが増えて終了までに時間がかかってしまいます。
終了までに時間がかかってしまっているので、その間に業務は進められません。人数分の生産性が落ちているということになります。本当に必要なメンバーの選定や細かくグループ分けをして、朝礼、夕礼に臨みましょう。
話が脱線し、会議の時間が伸びる
朝礼、夕礼を進めていると、目的と全く関係ない会話に脱線してしまうケースが多々あります。先述した通り、会話が脱線し終了時間が過ぎてしまうと参加している人数分の生産性低下につながります。朝礼、夕礼は何が目的なのか、メンバーに周知しながら進めてみましょう。
朝礼、夕礼を開催する理由とは?

朝礼、夕礼が盛り上がらない理由をピックアップしましたが当てはまるポイントはありましたでしょうか。次は朝礼、夕礼を開催する理由を整理していきたいと思います。
社内での決定事項の共有
社内での決定事項は、効率良く伝えていかないといけません。メンバーが集まる朝礼、夕礼の時間を使用して決定事項を共有すれば、メンバーに効率良く伝達できます。また、質問があった場合にその場で解決でき、その質問の回答を他のメンバーにも伝わるでしょう。
朝礼、夕礼の時間をうまく活用し、決定事項を共有してみましょう。
目標・行動目標の共有
会社・チーム・個人の目標は何か、それぞれの目標に対してメンバーはどのような行動をしているのか、進捗はどうか、などを伝えることで、自分の業務を他のメンバーに共有可能です。また、他のメンバーがどんな業務をしているのか把握できれば連携もスムーズになります。
今、業務の中で悩んでいる内容を朝礼、夕礼のタイミングで全体に共有できれば、必要な情報を提供してくれるメンバーが現れるかもしれません。
コミュニケーションと作業効率の向上
先ほどと重なる部分もありますが、自分が今どんな仕事をしていてどんなところに悩んでいるのか、自己開示すれば、助けてくれるメンバーが現れるかもしれません。また、自分を知ってもらうチャンスになる可能性もあります。
他のメンバーの問題解決を手伝うことで、普段あまりコミュニケーションをとらないメンバーともコミュニケーションをはかるチャンスとなります。朝礼、夕礼の時間を活用して、自分の思いを伝え、コミュニケーションと作業効率を向上させていきましょう。
朝礼、夕礼を開催するにあたっての注意点
ここまでで朝礼、夕礼が盛り上がらない理由や開催する理由を整理してきました。ここからは朝礼、夕礼の注意点にフォーカスしてお伝えします。
朝礼、夕礼を開催する目的を共有し明確にする
今後も朝礼、夕礼を開催していく場合は、今一度、開催する目的を整理してメンバーに共有しましょう。先ほどもお伝えしたように、メンバーが朝礼、夕礼の目的を把握していなかったり、共通認識がズレていると、スムーズに進行ができないからです。
参加する意味が感じられないと、業務へのモチベーション低下にもつながります。メンバーの生産性を向上させるためにも、朝礼、夕礼を開催する目的を共有し、自発的に発言がある前向きな朝礼、夕礼を目指しましょう。
始まりの時間・終わりの時間を決めて徹底する
マンネリな朝礼、夕礼が続くと、遅れて参加するメンバーが現れたり、話が脱線して終了時間が伸びたりするケースが多々あります。これも、時間の無駄=参加する意味がない、と感じてしまうメンバーが現れてしまう要因です。
参加時間や時間配分などをメンバー全員が意して、始まりの時間・終わりの時間を守れるように意識しましょう。参加が遅れる場合は、理由をメンバーに伝えておくことが重要です。
事前に共有事項を提示する
事前に共有事項を提示しておくことも重要なポイントです。共有事項に関して質問を事前に考えたり、メンバー間で情報交換が可能となるので、より意味のある時間になるでしょう。朝礼、夕礼の質を向上させるためにも、箇条書きなど簡単で構いませんので事前に共有事項を提示してみてください。
重要な話の場合は、別日で時間を取り必要なメンバーだけを集める
話の内容によっては、朝礼、夕礼に参加しているメンバーには関係ない内容かもしれません。関係ない内容なのに話を進めてしまうと、そのメンバーの時間を奪ってしまうので生産性の低下につながります。関係ない話をされると、モチベーションの低下にもつながる可能性があるので避けるべきでしょう。
自分が話したい内容は何なのか、誰に話すべきか、を事前に整理し、他のメンバーの時間を奪わないように心がけることが大事です。
ムダのない朝礼、夕礼を開催し生産性を向上させましょう
今回は朝礼、夕礼について解説しました。年金問題、労働人口の減少、終身雇用制度の廃止、コロナウイルスの影響、今の仕事の49%がAIに変わっていくなどといった社会的背景から、働き方にどんどん効率化が求められるようになってきています。
また、コロナウイルスの流行で、社会全体の体力がジリジリと削られている状況だからこそ、無駄を省き、一丸となって立ち向かっていく必要があります。
本日お話した内容は、一人ひとりが意識を変えることで改善できる内容です。朝礼、夕礼の盛り上げ方を実践し、この経済状況に立ち向かっていきましょう!!
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