
求人検索エンジンを活用し人事が”令和の採用”を勝ち抜く。
一昔前までは、求人媒体を出しているだけで応募が集まりました。しかし、右肩上がりの有効求人媒体の影響もあり、求人媒体以外の採用手法を知る必要があります。
今回は、採用手法のトレンドとなっている求人検索エンジンの比較・まとめをご紹介します。さらに、求人検索エンジンの効果的な使い方やコツも解説しますので、ぜひご参照ください!
この記事はこんな人にオススメです!
・求人検索エンジンについて詳しく知りたい
・自社の採用活動に適した求人検索エンジンを見つけたい
・求人検索エンジン活用のコツが知りたい
目次
求人検索エンジンとはインターネット上の求人が集まったサイトのこと
Indeedや求人ボックス、スタンバイといった求人検索エンジンはWeb上に公開されている情報を1つにまとめたサイトのこと。様々な求人サイトを見なくても、ひとつの場所に情報がまとまっているので求職者にとって非常に便利です。
求人検索エンジンがどのように情報を集めているかというと、クローラーと呼ばれるロボットが定期的に求人サイトや採用サイトを巡回し情報収集しています。(専門用語でクローリングといいます)
基本的には
・クローリングで自動掲載される求人は無料
・求人の内容に不備がある場合は掲載されない
このような検索エンジンがほとんどです。
クローラーは定期的に求人情報を読み取りに来るので、掲載内容を更新した場合、その内容に不備があれば一度掲載された求人であっても掲載されなくなります。
また、料金を支払うことで「サイト内で作った求人やクローリングされた求人情報を他の求人よりも上位に表示させる」という機能もあります。料金体系や各求人検索エンジンの特徴をしっかり理解した上で有料サービスを利用するのが良いでしょう。
求人検索エンジンを活用すべき理由とは?
採用担当者にとって、求人検索エンジンを活用しないのはもったいないです。
なぜなら
・告知力強化:求人の露出が増える
・コスト削減:無料で利用できる
無料で求人の露出が増えるからです。特定の人にしかアプローチできない求人サイトのみでは、余計な採用コストがかかってしまいます。効果は活用次第ですが使わない理由はありません。
告知力強化:求人の露出が増える
Google検索でも、条件が該当すると検索結果として表示されるようになるので、求職者が自社の採用情報にアクセスしやすくなります。求人サイトのように特定のサイトでしか知ることができない情報ではないため、露出が増えることで応募者の母数が増える可能性が高まります。
各求人検索エンジンの特徴を理解し、自社とマッチする人材に自社の採用情報が届くよう活用しましょう。
コスト削減:無料で利用できる
基本的に求人検索エンジンに採用情報を掲載するのは無料でできます。業種にもよりますが、競合する採用情報が少ない場合は無料で掲載するだけでも効果が見込める可能性があります。
また、自社の採用ページをもっていないという場合も「直接投稿」することで採用情報を掲載することが可能です。決まったフォーマットに基づいて入力するだけなので手間もコストもかかりません。
5つの主要求人検索エンジン比較【一覧表あり】

今回取り上げる求人検索エンジンはIndeed、スタンバイ、求人ボックス、careerjet、Google for jobsの5つです。それぞれの特徴や料金体系を解説します。
Indeed

Indeedはユーザー数が月間2000万人を誇るリクルートグループの世界No.1求人検索エンジンです。Indeedを使っているのと使っていないのでは採用力にかなりの差があります。求人検索エンジンのトップランナーでもあるIndeedを数字ベースで要所を押さえていきましょう。
Indeedの特徴・料金
【検索方法】
- 雇用形態検索
アルバイト・パート、嘱託社員、契約社員、インターン、派遣社員、請負、ボランティア、新卒、業務委託、正社員 - エリア検索
半径5㎞以内~100㎞以内、地域内のみ - 掲載開始時期
昨日以降、3日以内、7日以内、15日以内、前回閲覧日以降 - 給与検索
想定年収 - キーワード検索
フレーズ検索、除外キーワード、職種キーワード、会社名検索 - 検索対象サイト
求人サイト、企業採用ページ、人材派遣会社を除く - ランキング
人気キーワード、人気職種 - 企業検索
働きがいのある企業特集 - その他
ジョブアラートメール、検索条件LINE通知 - 求職者登録
履歴者登録
【料金体系】
クリック課金型 15円~999円/1クリックの間で調整
【特徴】
- 手動入札のほか、AIによる自動調節機能
- 全求人案件ごとの詳細なレポート
- 口コミとカルチャーを伝える企業ページ
- 企業ブランディングと口コミ感知機能
Indeedは圧倒的なユーザー数を誇り、求人応募数を2~3倍に増やせるとも言われています。クリック課金型で無駄な費用を削減でき、求人の効果をデータ分析も可能です。また、有料プランの中には会社ロゴや会社概要ページを表示させるサービスも充実しています。
▼Indeedについてもっと詳しく知りたい人はこちら
Indeed(インディード)とは?3分でわかる仕組み・からくり
スタンバイ

スタンバイは国内最大級のハイクラス転職サービスを展開するビズリーチが運営する日本発の求人検索エンジンです。Indeedがシンプルに対して、スタンバイはややコンテンツにこだわっています。
Yahoo!しごと検索と連動している点も大きな特徴です。Yahoo!で求人系のキーワードを検索した際に上位表示されるので、Yahoo!ユーザーが採用ターゲットならスタンバイ掲載は必須といえるでしょう。
スタンバイの特徴・料金
【検索方法】
- 雇用形態検索
アルバイト・パート、嘱託社員、契約社員、インターン、派遣社員、ボランティア、新卒、業務委託、正社員 - 勤務地検索
47都道府県別 - 掲載開始時期
24時間以内、3日以内、7日以内、15日以内、すべての期間 - 給与検索
時給、日給、月給、年収、すべての給与 - 距離・時間
半径5㎞以内~100㎞以内、徒歩5分医に~20分以内 - 職種ランキング
ベスト30 - 企業ランキング
ベスト30 - 注目ランキング
ベスト30 - その他(アプリのみ)
業種検索、こだわり条件、スカウト - 求職者登録
地方求人特集
【料金体系】
クリック課金型 30円~1000円/1クリックの間で調整
【特徴】
- Yahoo!しごと検索にも連動して掲載される
- 地域求人特集などのコンテンツが充実
- スタンバイカンパニーでスカウトやチャット
- ダッシュボードとレポートで配信結果を確認
Yahoo!しごと検索をしたときに表示されるので、ユーザー割合を考えるとミドル・シニアに強い求人検索エンジンだといえます。また、地域や職種によってトピックが組まれています。
▼スタンバイについて詳しく知りたい方はこちら
スタンバイの掲載方法・有料広告の効果事例【求人サイト比較まとめ】
求人ボックス

求人ボックスは、価格.comなどインターネット事業を運営しているカカクコムが運営している求人検索エンジンです。SEO(検索して上位表示させる施策)もしっかり対策していて、検索キーワードによってはIndeedより上位に表示される場合もあります。日本人の特性に合わせたUI(見た目)で、シンプルかつわかりやすいという評判です。
求人ボックスの特徴・料金
【検索方法】
- 雇用形態検索
アルバイト・パート、嘱託社員、契約・臨時・期間社員、インターン、派遣社員、新卒、業務委託、正社員 - 勤務地検索
47都道府県別 - 並べ替え
日付順(24時間以内、3日以内、7日以内) - こだわり条件
未経験OK、女性が活躍、ミドル・シニア歓迎、英語が活かせる、学歴不問、急募、服装自由、ブランクOK、社名非公開求人除く、ハローワーク求人を除く - 人気の検索
キーワード、アルバイト、勤務先 - ピックアップ
今週のピックアップ求人、特集コンテンツ - 履歴書登録
あり - 検索条件登録
あり - 関連ワード検索
検索結果の上位に表示 - その他
食べログと採用ボードのPR連携機能あり
【料金体系】
- クリック課金型
ライトプラン:30円/1クリック
スタンダードプラン:50円/1クリック
プレミアムプラン:50~100円/1クリック
※クリック単価の調整不可。プランは好きなタイミングで変更可能。
【特徴】
- 1クリック25円~1000円の間で設定が可能
- クリック単価の自動調整も可能で25円~300円、500円、700円、1000円の中から選択した単価の範囲内で入札単価の自動調整が行われる
- 対象除外キーワード設定が可能
- 食べログと採用ボード(直接投稿)の連携が可能
- ダッシュボードとレポートで有料配信を確認
女性ユーザーやアルバイト・パート層が多い求人検索エンジンです。スタンダード以上のプランはレコメンド枠にも求人が掲載されます。つまり、ユーザーが検索している求人に似た求人として「この求人に似ている求人」という枠にも表示されるようになるということです。
クリック単価の調整がいらない「固定型」のクリック課金なのでIndeedを触る前に求人検索エンジンの感覚をつかむために試してみるのも良いでしょう。
ここまでご紹介してきたIndeed・スタンバイ・求人ボックスは、求人検索エンジンの中でも特に利用されている3つです。この3つに特化した比較記事もご用意しているので、あわせてご覧ください!
最強の求人検索エンジンの選び方「Indeed、求人ボックス、スタンバイ…結局どれがいいの?問題」
careerjet

careerjetはイギリスのロンドンで発足したCareerjet Limitedが運営している求人情報検索エンジンで現在90ヶ国以降で展開しています。
Indeedや求人ボックスと同様にGoogleの検索結果の上位に表示されています。知らないうちにCareerjet経由で求人情報を見ている場合もしばしばあるそうです。
careerjetの特徴・料金
【検索方法】
- 雇用形態検策
アルバイト・パート、契約社員、派遣社員、ボランティア、短期、研修・トレーニング、正社員 - 勤務地検索
中国地方、中部地方、九州地方、北海道、四国地方、東北地方、関東地方、関西地方 - 並べ替え
日付順、関連順、給与順 - 業種検索
45種類 - 社名検索
フリーワード - 職種検索
482種類 - 住所検索
フリーワード - 履歴書登録
あり - 検索条件登録
メール通知あり - よくある検索
検索キーワードランキング - その他
ウィジェットを配信してアフィリエイトパートナー経由からも集客
【料金体系】
掲載方法により料金体系が変わります。
- マニュアル掲載(直接サイトから求人を掲載)の場合
1件:10,000円(外税)
3件:25,000円(外税)
5件:40,000円(外税)
案件分の掲載枠を購入するイメージです。 - 自動掲載(クローリングした求人)の場合
クリック課金型を採用しており、1クリック10円/20円~500円の範囲で10円単位から上げ下げできます。日額・月額の設定ができないため、しっかりと様子を見る必要があります。
【特徴】
- 運用広告費は1万~200万の間で入金
- クリック単価は¥20~¥500で設定
- 予算設定はなく、広告費を使い切ったら終了
- 有料掲載&無料掲載のアクセス数を確認できる
「マニュアル掲載」は求人検索エンジンの中では珍しくクリック課金ではありません。求人案件数が多く、勤務地の地方数が多いほど効果が出やすいです。
▼careerjet(キャリアジェット)について詳しく知りたい方はこちら
careerjet(キャリアジェット)とは?無料・有料の掲載方法や料金、indeed広告との効果の比較【2021年最新版】
Googleしごと検索(Google for jobs)

「中目黒 バイト」「渋谷 求人」など、Google検索した際に求人情報がピックアップされるのがGoogle for jobsです。検索結果には3件しか表示されませんが、展開するとエリアや投稿日、雇用形態、企業名などで求人が検索できるメニューが開きます。
料金体系はありません。すべて無料で掲載できますが、自社の採用ページをGoogle for jobsに対応したつくりにする必要があります。
▼Google fo jobsについて詳しく知りたい方はこちら
【2021年度版】Googleしごと検索(Google for jobs)とは何か?改めてまとめてみた
求人検索エンジンの効果的な使い方・コツ
最後に求人検索エンジンの効果的に活用するためのコツをご紹介します。
ポイントは3つです。
・特性を理解して自社に合った求人検索エンジンを選ぶ
・採用サイトや採用ページの質を上げる
・定期的に採用情報を更新する
それぞれ解説していきます。
特性を理解して自社に合った求人検索エンジンを選ぶ
どの企業も活用すべき求人検索エンジンはユーザー数も圧倒的なIndeedです。ですが、企業や業種によっては、求人ボックスやスタンバイの方が効率よく採用活動ができます。
本記事でご紹介してきた各求人検索エンジンの特徴を参考にしていただき、自社の採用活動とマッチする求人検索エンジンをしっかりと決めて運用してください。
採用サイトや採用ページの質を上げる
求人検索エンジンに認識させたい採用ページは項目、狙ったキーワードの含有率など細部までこだわって作成しましょう。
求人検索エンジンは、インターネット上にころがっている採用情報をクローリングして集めます。求職者にとって有益な採用情報を提示するため、クローラーはある一定の基準をもとに検索の優先順位をつけていきます。(これを専門用語でアルゴリズムといいます)クローラーが自社の採用ページを「求職者にとって有益な情報だ」と認識させ、上位に表示させることで求職者の目にとまりやすくなります。
定期的に採用情報を更新する
通年募集をする場合など、採用情報は2~3ヶ月ごとに更新することをおすすめします。求人検索エンジンのクローラーは、情報の古い求人よりも新しい求人を優先するからです。
狙っているキーワードで検索結果に表示されない場合は、採用ページの内容を見直し細かな修正や調整をしていくことで解消していきましょう。
求人検索エンジンの仕組みを理解して採用力を強化しよう
求人検索エンジンの仕組み、各サイトの特徴を理解して自社の採用力を高めてください。
検索エンジンを使いこなせれば、Web上の採用施策はかなり強固なものになります。本記事で最後にご紹介した活用のコツなど参考になれば幸いです。
採用は企業や業種によっても課題は異なります。もっと具体的に採用の相談がしたいという方はお気軽にお問い合わせください。