【2022年9月】求人ボックスとは?仕組みや特徴、有料掲載方法と掲載料金、Indeedとの違いについての最新情報

Indeedが広く普及した後に、求人ボックス、スタンバイといった国内の新たな求人検索エンジンが注目されるようになってきました。
Indeedが大々的なプロモーションで注目を集めるなか、2016年に始まったサービスです。

それから求人ボックスは着々と利用者数を伸ばし、最近ではCMなどプロモーションにも力を入れているので、なんとなく気になってるという方もいらっしゃるのではないでしょうか?

そこで、この記事では、

・求人ボックスについてイチから知りたい
・なんとなく知っているけど、改めて全体的に情報を整理しておきたい

といった方に向けて、仕組みや掲載方法、料金や特徴、Indeedとの違いまで詳しくご紹介します。

とりあえず、この記事さえ読んでおいていただければ、「求人ボックス知ってるよ」と言える内容になっているはずです。
かなりボリュームが多いため、目次から必要な部分だけピックアップしてお読みいただいても結構ですので、ぜひご覧ください。

この記事はこんな人にオススメです!
・求人ボックスについて詳しく知りたい
・求人ボックスの活用方法について検討している
・自社採用サイトへのアクセスを増やしたい

求人ボックスとは?

求人ボックスを一言で説明すると、冒頭でお伝えした通り、「求人に特化した検索エンジン」です。

求人に特化した検索エンジンということは・・・あのIndeedやGoogleしごと検索と同じですね。

▼求人ボックス

「アグリゲート型の求人検索サイト」ということで、様々な求人サイトや個別企業の求人情報を収集して、全国各地の様々な雇用形態のあらゆる職種を一括で検索できるサービスとなっています。

求人ボックスの仕組み

求人ボックスは雇用形態とキーワードと勤務地で求人情報を検索することで、条件に合う求人情報を探すことができます。その他、給与形態や給与金額、掲載日・メリットマークから求人結果を絞り込むこともできます。

求人ボックスは「求人検索エンジン」ですので、

  • 求人媒体、求人メディアに掲載されている求人情報
  • 「採用ボード」という、直接求人ボックスに掲載された求人情報
  • 「採用管理システム」を使って作成された求人情報
  • 求人ボックスの検索ロボットが読み取った採用サイトの求人情報

が一括して検索結果に表示されます。

月間ユーザー数は1000万人近く

求人ボックスを利用しているユーザー数は何人くらいいるのでしょうか?

プレスリリースされている情報によると、2020年5月時点で月間500万人を超えています。

▼求人情報の一括検索サイト「求人ボックス」、月間利用者が500万人を突破

正式に公開されてはいませんが、現在は月間1000万人近くのユーザーがいる影響力のあるサイトに成長しています。

よろしければ、こちらの記事も参考にしていただければと思います

ユーザー層は女性比率がやや高め

求人ボックスのユーザー層を見ると、

  • 男女比は6:4くらいでやや女性の割合が多い
  • 地域別の比率を見るとほぼ人口比率と同じである
  • 雇用形態で見るとアルバイト・パートも比率が高い
  • 年齢別では20代後半~30代前半の割合が多い

ということで、主婦(夫)のパートさんの求人に強いのかなという印象がありますね。

ただ、1000万人のユーザーがいるのであれば、どんな職種であっても一定以上の効果が期待できるのではないかと思われます。

食べログ・価格.comのカカクコムが運営

求人ボックスを運営しているのは、価格.comや食べログでおなじみの株式会社カカクコムです。

カカクコムは多くのWEBメディア運営を通じて検索エンジン対策のノウハウを持っていますので、求人ボックスもそれらのノウハウを活かして着実に伸ばしています。世界No.1求人検索エンジンのIndeedとの差はまだありますが、今や国内No.2のアクセス数を誇る求人メディアになっていますので、今後の成長が期待されますね。

求人ボックスの掲載方法

求人ボックスに掲載するには

  • 採用ボード
  • クローリング掲載
  • フィード掲載

の3つの方法があります。

採用ボードによる掲載

1つ目が採用ボードによる掲載です。Indeedの直接投稿掲載と同じですね。

自社の採用サイトがない方、もしくは求人件数がそれほど多くない方にオススメの方法です。

▼求人ボックスアカウント登録画面

こちらの画面から登録すると確認メールが送られてきて、ログインするとスグに求人作成をすることができます。

原稿作成の各項目にも入力例が入っていたり非常に親切だなと感じます。

また、採用ボードならではの機能もいくつかあります。

企業・店舗情報、ロゴデータを登録して採用ホームページのような使い方をしたり、飲食店さんであれば食べログとの連携もできるので設定されてみてはいかがでしょうか?

▼食べログ×求人ボックス連携

クローリングによる掲載

採用ボードではなく自社採用サイトを使って求人ボックスに掲載する場合には、2つの運用パターンがあります。

まずは、ほとんどの企業さんが行うであろうクローリング運用についてご紹介します。

クローリング運用では、求人ボックス側で検索クローラーに自社の採用サイトの求人を読み取ってもらうのですが、サイトによって読み取られやすい、読み取られづらいなどがあり、アカウント開設に最大で4週間近くかかることもあります。今後求人ボックスの活用を考えているようであれば、早めにアカウント開設申請を出しておくことをオススメします。

フィードによる掲載

フィードによる運用とは、データフィードを作成して求人ボックスに送ることで掲載する方法です。

“データフィード”というのは聞いたことがない方が多いかもしれません。

クローリングよりも早くスムーズではありますが、ある程度システムやWEBに関する知識が必要になります。

最近は求人ボックスのフィードが配信できる採用管理システム(ATS)も増えてきましたので、そういったツールを使っても良いですね。

自社の採用サイトがどの掲載方法が適切か確認した上で、求人ボックスへの掲載準備を進めましょう。

求人ボックスの有料掲載

求人ボックスにもIndeedと同じように有料オプションがあります。

リスティング広告と呼ばれる検索連動型の広告プランで、掲載求人を検索結果の上位に表示させることができます。

一般的なWEB広告と同じような「クリック課金型」の料金体系となっていて、有料枠に掲載された求人がクリックされることで費用が発生するため、無駄な広告費を抑えることができます。

リスティング広告の利用のためには、代理店を通した申込みや運用も可能となっています。

では、有料掲載にあたって必要な手順を順を追って見ていきましょう。

キャンペーンの設定

求人ボックスにもIndeedと同じように「キャンペーン設定」の機能があります。

キャンペーンを設定する目的は、求人案件をグループに分けることで、より効率的な広告配信をおこなうことです。

具体的には後ほど説明しますが、ここではどのような条件でグループ分けができるのか簡単にご紹介します。

  • 雇用形態(社員、アルバイト等)
  • 勤務地(特定の都道府県、店舗等)
  • キーワード(求人ページに特定のキーワードを含む等)
  • URL(URLに特定の文字列を含むもの)

業態や雇用形態、職種が複雑な企業の場合、設定の仕方を考えてキャンペーン設定をしましょう。

キャンペーン分けのメリット

キャンペーンに分けることで具体的には3つのメリットがあります。

メリット①求人案件を均等に広告配信できる

メリット②注力案件の広告露出を増やすことができる

メリット③求人ごとに細かく予算設定ができる

ただし、だからと言ってやたら細かくキャンペーンを分けるのは逆効果です。

なぜなら、求人ボックスでは1つのキャンペーンに含まれる求人数が多い方が検索結果や広告に表示がされやすいからです。

1キャンペーンあたり何件が適正か?という基準は公表されていませんが、Indeedでは20件~30件以上が望ましいと言われていますので求人ボックスでも同じくらいの件数を基準に考えると良いのではないでしょうか?

(ウチは全体で数求人しかないよ~、という場合には気にしなくて構いません)

クリック単価の設定

クリック課金型である求人ボックスの「クリック単価」はどのように設定すればよいのでしょうか?

クリック単価の調整方法には、①手動運用と②自動運用の2つの入札方法があります。

手動運用では、25円から1000円の間で1円単位で上限クリック単価の設定ができます。当然、クリック単価は安い方が良いと思いますが、競合他社に比べて入札単価が低いと、検索結果に表示されないこともあるので、適切な金額での設定が必要となります。

「えっと、、、ウチの場合はいくらにしたら良いのかな。。」

と悩んでしまう場合には「自動運用」が良いかもしれません。

自動運用とは、設定された予算の範囲内でキャンペーンのクリック数を最大化することを目指して入札単価が自動調整される機能です。(求人ボックスより抜粋)

特に明確な数字の目標がない場合には自動運用にして、その後細かくクリック単価を指定できる手動運用に切り替えることもできます。

また、月間でいくらの予算をかければ良いか?という疑問もあるかもしれません。

求人ボックスの方に問い合わせると、「Indeedの5分の1から3分の1くらいですね」とのことです(笑)。

検索するユーザー数に限りがありますので、多く使おうと思っても使い切れない(クリックされない)こともあるので、効果を見ながら予算調整をしていきましょう。

知っておきたい求人ボックスの特徴

ここまでお読みいただいて

「要するにIndeedと同じでしょ?」

という感想を持たれている方もいるかもしれませんが、求人ボックスならではの特徴やIndeedとの違いもありますので、順番にご説明します。

求人ボックスの掲載アルゴリズム

カカクコム社によると、求人ボックスの検索アルゴリズムは4つの指標を元に決まっているとのことです。

①検索キーワードと求人情報とのマッチ度

求人情報のテキストに様々なロジックを掛けて、ユーザーの検索意図に最適な求人かどうかを評価

②ユーザー行動

クリック率などの求職者(ユーザー)の行動を分析して、ユーザーにとって効果的な求人かどうかを評価

③求人情報の豊富さ

雇用形態、給与、勤務地といった求人情報における重要度の高い情報が揃っているかどうか評価

④求人情報の新鮮さ

求人情報は新選であるほど価値があると定義づけているため求人情報の更新性を評価

有料広告枠の場合には、この4つの指標に加えてクリック単価が高いものが上位に表示されやすくなります。

また、有料広告枠の場合には、レポート画面から自社の求人の平均掲載順位がわかるようになっているので確認してみてください。

検索キーワード・配信対象外検索キーワード

求人ボックスの一番の特徴(と個人的に考えてます)は、検索キーワードについての情報が得られることです。

どういう事かというと、どんなキーワードで検索した求職者が自社の求人にアクセスしているのか?応募に至っているのか?のデータが取れるんです。

Googleのリスティング広告を掲載している方からすると当たり前の話なんですが、Indeedやスタンバイなどの他の求人検索エンジンではキーワードデータを見ることができません。つまり、自社の求人がどんなキーワードで検索されているか知りたければ求人ボックスに掲載するしかないんですね。

キーワードデータが見られることのメリットは大きく2つあります。

1つは配信対象外検索キーワードの設定ができることです。求人ボックスには、特定のキーワードで検索された際に自社の求人を表示させない機能があります。

例えば、若い方を募集しているのに「シニア」というキーワードで数多く検索・クリックされているようであれば、「シニア」を配信対象外検索キーワードに設定することで、「シニア」というキーワードの検索結果には自社の求人が表示されなくなります。その結果、望まない求職者からのアクセスが減り、ミスマッチを防ぐことができます。

2つめは効果的なキーワードを発見することで求人を改善できることです。応募に至りやすいキーワードがわかれば、そのワードを目立つところに記載してみたり、あるいはGoogleのリスティング広告に出稿することもできます。また、キーワードを見ることで、どんな求職者が自社の求人に興味を持っているのか仮説を立てられますので狙った求職者に検索されているのか確認することができます。

さらに、求人ボックスでは注力キーワードでの配信強化のオプションもあるため、特にマッチング率の高いキーワードでの検索表示を強化することができます。

キーワードデータを活用することで、求人検索エンジンからの応募・採用を増やしていきましょう。

時間帯別レポート

求人ボックスには、「時間別レポート」があります。

時間別レポートでは、月曜~日曜の0~7時、8~15時、16~23時の3つの時間帯ごとに、どのくらいのアクセスがあるかがわかります。

・・・・

だから何?ということなんですけど、例えば細かな運用をしようと思えば、効果が期待されやすい時間・曜日に集中的に広告を配信して、効果が厳しい時間には広告を止めることで運用の精度を上げることができたりします。

もちろん、そこまで手間を掛けることにどれだけの意味があるかわかりませんが、少しでも効果を高めたい企業さんは参考にしてみてはいかがでしょうか?

他にもある求人ボックスの便利機能

求人ボックスには他にも便利な機能がありますので、いくつかご紹介します。

まず1つ目は「人気の求人検索ランキング」。人気の検索キーワードや人気の勤務先などをベスト30まで見ることができます。

どんなキーワードが人気なのか確認することで、自社の求人の改善に役立てることができます。

▼人気の職種・キーワードランキング

そしてもう1つが「求人ボックス給料ナビ」。

都道府県別、雇用形態別、職種別の平均給与と、県内の主要なエリアでの平均給与と掲載求人数も確認することができるので、求人を掲載する前に、競合企業の数や条件を確認することで、より応募獲得・採用改善の精度をあげていきましょう。

▼求人ボックス給料ナビ

求人ボックスの効果

「仕組みや掲載方法はだいたいわかった。じゃあ、効果はどうなの?」

というものも気になりますよね?

職種やエリア、給料などの条件や時期によっても効果は変わりますので一概には言えませんが、主婦層・女性の割合が比較的高いということもあり、医療介護看護・保育などの募集では効果が高い傾向があります。

もちろん、それ以外の求人でも応募効果は上がっています。先程ご紹介した人気職種ランキングなども参考にしながら、自社の求人にどう活用するか検討してみてはいかがでしょうか?

ただ、求人ボックスは無料でも掲載できますので、色々考えるよりもまずは掲載して効果や数値を集計してみることをオススメします。

自社の採用サイトをお持ちであれば、求人ボックスにクローリング掲載の申請をして、Googleアナリティクスなどのアクセス解析ツールで求人ボックスからの応募数・アクセス数を確認してみましょう。

また、「手続きが面倒だな」と感じる方は、当社の採用広報ツール「HRハッカー」を使っていただければ、掲載からデータ集計まで簡単に行うことができますので、求人ボックスへの掲載を試してみたい方は、ぜひお問い合わせください。

HRハッカーは求人ボックス以外にも、Indeedやスタンバイなど10個の媒体に連携されており、管理画面上では、こんな感じで各媒体からのアクセス状況を確認することもできます。

▼求人ボックスの無料掲載・データ集計なら「HRハッカー」

まとめ

ここまでお読みいただきありがとうございました。

こちらの記事では求人ボックスについて知っておきたい情報を改めてまとめました。

逆に、これより詳しい情報は無理に覚えて頂く必要はありません。求人代理店の営業担当でもこれくらいの事しか知りません(笑)

最後にひとつお伝えしたいのは、

無料に1000万人近くの求職者に自社の求人を見てもらえるツールがあるのに使わないなんてもったいないです。

「ウチはIndeedを使っているから十分だよ~」という会社さんでも、Indeedでは測定できない検索キーワードデータを取るためのマーケティングとして

多少の予算をかけていただく価値はあると思います。

ぜひ、これを機会に求人ボックスの効果的な活用を始めてみませんか?

「知りたいことが書いてなかった」「もっと求人ボックスについて知りたい」という方は、こちらからお問合せください。

石井 雄太郎

●インビジョン株式会社 取締役CCO
個人として立ち上げ間もないベンチャー企業から人材派遣会社・大手上場企業に至るまで7000社以上のあらゆる規模・業種の企業への人材採用提案・コンサル実績があります。

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