【採用広報】を基本から解説!理想の人材に届けるポイントや具体的な活用方法をご紹介

自社が必要とする人材を採用するための手法として、採用広報への注目度は年々高まっています。

ただ一方で、

「採用広報って結局なにをすれば成果がでるの」
「どのくらい取り組めば効果がでるのだろう」

と考えて、なかなか行動に移せないという方も多いのではないでしょうか。そこで今回は、採用広報の基本や、実際に採用広報を始める手順から成果につなげるポイントまで具体的に解説します。

本記事を読めば、初めて採用広報に取り組むという方でも安心して採用広報を始められるので、ぜひ最後までご覧ください。

この記事はこんな人にオススメです!
・採用広報について知りたい
・ライバル会社よりも魅力的な採用広報を作りたい
・基本から実践まで解説された記事を探している

採用広報とは

それでは基本の「キ」にあたる、採用広報という言葉について解説していきます。

採用広報とは、企業が理想とする人材からの応募を促すために、企業の魅力を情報発信することを指します。

求人広告+αで情報収集するターゲット材に対して会社のビジョン・ミッションや働き方、企業文化、社員の声など従来の募集要項には収まりきらない企業情報を広報的にアピールすることで、そこに興味関心・共感する人材からの応募を増やすことができます。

注目される理由

求職者は多くの応募先の選択肢から企業を選ぶことができるようにな ったことで、これまでの「求人広告に出して待つ」採用手法が通用しなくなり、企業の採用手法の転換期を迎えています。

Z世代やミレニアル世代の仕事観の多様化によって、「なぜこの企業で働きたいのか」「仕事を通して何を得たいのか」など、仕事に対する価値観を重視して企業を決める人が増えています。「安定して長期間働けるかどうか」や「多少仕事がきつくても収入があればいい」という理由だけでなく、「企業の理念や事業がもたらす価値に惹かれて」転職するのです。

企業が積極的に発信をすることで、今はまだ転職を考えていない転職潜在層にもリーチできます。募集要項に加え、企業の魅力を重視する傾向が強まったことが採用広報が注目されるようになった最大の要因です。

今の採用市場ではいかにターゲット人材に魅力を感じてもらうか、いかにファンになってもらうかが肝となり、企業の情報発信力が他社と差がつくポイントとなっています。

採用広報をおこなう3つのメリット

では、採用広報を行うメリットについて解説していきます。

どのような効果が得られるのでしょうか。

待遇・条件に左右されることなく応募、採用を獲得できる

採用広報は企業の魅力に共感する人材からの応募を集めるため、単なる待遇・条件面での勝負になりにくいという特徴があります。

募集要項に加えて、仕事内容ややりがい、社風・ビジョンなどから総合的に判断してもらえるので、ネームバリューに負けることなく採用活動を行うことができます。

入社後のミスマッチを防げる

採用広報を行うことで入社後のミスマッチを抑え、離職率を下げることができます。

入社前の検討段階でリアルな企業情報を伝えておくことで、そこに理解した上で共感する人材を採用することができるので、定着化、早期活躍が期待できます。

面接キャンセル、採用後辞退の減少

従来の求人媒体、求人広告、人材紹介では募集要項に沿って金銭面や待遇を目立たせて伝えるため、リアルな企業情報が伝わりににくいことで面接時や入社後の辞退に繋がるケースが良くあります。採用広報を活用して情報発信を行い、企業を理解してもらうことで面接キャンセル、採用後辞退の減少させることができます。

採用広報のやり方・手順

それではここからは実践編!としまして、採用広報を行う上での発信方法と内容について解説していきます。

採用ターゲットを決める

まず、採用ターゲットを決めないと採用広報は始まらないと言っても過言ではありません。求人広告と同じです。採用ターゲットを決めずに記事を延々と書いて一方的に発信しても広報記事は威力を発揮しないのです。

たとえば、業務未経験の第二新卒を採用して育成したいと考えているのに、業務経験者でなければ分からない専門用語がずらりと記載された採用広報記事が出ても何も伝わりませんよね?なので「ど本命の人たちの心と記憶に何を響かせたいのか」、その重要な軸を定めましょう。

=貴社のど本命ターゲットを想像してみましょう=

  • 年齢層
  • キャリア、経験値
  • ポテンシャル、キャラ
  • 仕事観
  • 考えていそうな会社選び、仕事選びの軸
  • 考えそうな就職理由や転職理由
  • 記事を読んだ後、どんな感想を持ってくれそうか

上記はあくまで考えるべき内容例ですが、ターゲットの気持ちに共感したり、普段の考え方を想定して逆算した上で採用広報記事を書く方が効果的なのです。

発信手法を決める

採用広報の手段、手法は問わず、求職者が目にするであろう情報収集ツールに発信するのが効果的です。主に自社オウンドメディア・ブログ、SNS、note、Meetup、プレスリリースなど活用ツールに幅があるのが特徴です。

発信内容を考える

発信するにあたり、求職者が情報収集するときに重視している情報を伝えてあげることが重要です。重視しているポイントは大きく分けて「企業の成長性・将来性」「社風・カルチャー」2つになります。

具体的には、

  • 企業の成長性・将来性…取り扱っている商品、プロダクト、資金、業務など
  • 社風・カルチャー…ビジョン、ミッション、企業文化、社風、働き方、メンバー、社員の声など

上記の要素からターゲットに熱い思いを伝えることで、「ここで働きたい」と思ってもらえるよう発信を行うことが重要です。

目標(KPI)を設定する

また、採用広報ではKPIを決めるのはかなり難しい面もありますが、あらかじめ決めておいて損はないです。

採用広報は求人広告と比べて採用の即効性はありませんが、効果の持続性は求人広告よりあります。事前に「半年後に◎◎を◎人採用し、◎◎◎◎くらいはできるように育成したい」などの長期的な目線で採用と育成の目途を決めておきましょう。

KPIが無かった場合、急募なのに採用広報から取り組んでしまって採用が遅れてしまったり、求人が出来上がるのが遅くて採用広報記事を出すタイミングが後ろにズレる等、情報発信の機会が遅れる可能性が出ます。

その間に他社にターゲットを採られてしまう危険性もあるので、先手必勝のためにもまず段取りを計画的に進める方が賢明です。

特に有効な3つのメディア/ツールと具体的な活用方法

HRハッカーブログの運営会社であるインビジョン株式会社でも採用広報は一通り実践しており、採用実績でいうと年間採用単価4,500円・応募単価315円・応募数2,500を実現することができました。

そこで、これまで採用広報に注力するなかで効果に繋がったメディア・ツールと活用方法を大公開しちゃいます!

自社サイト(採用ページ・自社ブログ・noteなど)

企業の採用ページは求職者の7割以上がチェックしていることから、企業を知ってもらえる絶好の場所と言えます。自社サイトのメリットである自由度の高さを活かすことで、企業の特色を色濃く出すことができます。

採用ページ・ブログ

インビジョン採用ページURL:https://www.invision-inc.jp/recruit/

インビジョンでは、採用コンセプトである「船に乗りたいより、漕ぎたい人」というメッセージを表現した採用ページと企業のリアルを伝えるブログを作成しました。

ただ知ってもらうだけではなく、企業が目指す姿・カルチャーを浴びてもらうことで、そこに共感する人材には「今すぐ一緒に働きたい…!」と思ってもらえるよう発信を心がけました。

実際に応募をしてくれた方からは「コンテンツ隅々までみました!」という声が多く、しっかり想いを理解してくれた上で応募に進んでくれるようになったので、応募前のミスマッチを大きく削減することができました。

note

もしもホームページを作る予算と時間が無い場合は、無料のSNSの「note」を活用するのもアリです。

noteでは「だれもが創作をはじめ、続けられるようにする」というコンセプトの元、あらゆるクリエイターが創作活動をしています。ライター、デザイナー、エンジニアだけでなくマーケティングコンサルタントや士業(社会保険労務士、弁護士、弁理士など)の方も多数います。

中には就職活動や転職活動の日記、記録を残している求職者や、日々の業務や活動をまとめているフリーランスの方もいます。

最近では企業公式のnoteアカウントも多数増えてきているので、無料で気軽に採用広報記事を出してみたい方はnoteから始めてみてはいかがでしょうか?

SNS(Instagram)

いまや求職者のほとんどがSNSを情報収集ツールとして活用しています。

その拡散力の高さから、従来の求人広告で出会うことのできなかった「なんとなく転職しようかな…」と考えている潜在ニーズへ簡単にアプローチすることが可能となりました。

インビジョンでは、写真やイラストを駆使して自社の魅力を発信しやすいInstagramで発信を行いました。採用サイトではなかなか伝わりづらい、社風やカルチャーを4コマ漫画のイラストで届けることで、「ついつい見てしまう…」「この会社気になる…」と潜在ニーズを擽ることで会社に対する興味関心を高める工夫をしました。

Wantedly(ウォンテッドリー)

Wantedly(ウォンテッドリー)は月間200万人以上が利用する”共感採用を実現する”ビジネスSNSです。

給料や待遇などの条件面ではなく、企業の想いや仕事の面白さなどで企業と求職者をマッチングさせるサービスということもあり、企業の魅力を重視する求職者からの応募、採用を増やすことができます。

インビジョンでも募集要項では伝えきれない自社の魅力を気軽に発信できることから、少し攻めた記事を掲載してみました(笑)

インビジョンのWantedlyページの一部

結果、今週の会社ランキング入り、気になる方からの応募殺到と効果絶大!!!

気軽さ、自由さが特徴のサービスなので、まずは採用広報の第一歩として活用してみるのも良いかもしれません。

採用広報を成果に結びつける4つのポイント

それでは最後に、採用広報を始める前に押さえておきたい、成果に結びつけるための4つのポイントについて解説していきます!

採用広報を作ることで達成したい目標を明確にする

採用広報で成果を出すためには「達成したい目標」や「目指すべきゴール」を明確にすることが大切です。

たとえば、「エンジニアの採用につなげたい」、「コーポレート職を採用したい」、「外部に〇〇といえば〇〇というイメージを根付かせる」など具体的に設定しましょう。採用広報は即効性のあるものではないので、長期的な視点で目標やゴールを決めることをおすすめします。

特に取り組み始めの段階から、「いつまでに○○職を採用する」というのはハードルが高いので、あえて抽象的な目標を作ることも大切です。

たとえば

  • 週1本記事を投稿し自社が採用広報をしていることを認知してもらう。
  • メディアのPV数を○○以上にする、SNSのフォロワーを○○人以上にする
  • 各面接の質問項目に「自社メディアの記事を読んだか」という質問を入れ、どのくらい影響しているのか検証する

など、数字に表れない部分の目標設定もしながら、取り組むメンバーのモチベーションが下がらないようにしましょう。

「独自性」と「ストーリー」を意識して自社の魅力を言語化する

採用広報を始めるにあたって、「何の媒体を使うか」、「どんなことを発信するか」の手段と内容の検討は当然必要です。

しかし、手段を決める前に自社の魅力を言語化しておかなければ、伝えて惹きつけることはできません。魅力を考えて言語化することは、会社内部の人間にも自分のやっている仕事に誇りと自信を持たせることにも繋がります。社内メンバーが魅力、やりがい、誇り、熱量を感じるような会社であれば、きっと「この会社で働きたい!」と思う人も出てくるでしょう。

具体的に魅力を言語化するときのポイントは、「仕事内容、サービス」、「労働条件、福利厚生」、「想い、ビジョン」などを考えるときに「独自性」と「ストーリー」を意識することです。

たとえば、競合にはないサービスの独自性とサービス誕生秘話は魅力になります。思いやビジョンはそれ自体が唯一無二の独自性を持つものです。働き方に特徴があって、競合にはないものであれば、それも自社の魅力になります。

事実ベースで候補者にとって必要な情報を届ける

「こちらが伝えたい情報」よりも、「候補者が知りたい情報」を書くことが、結果として成果につながります。

採用広報を成果につなげたい気持ちが強く出てしまうと、良い部分だけを切り取って見せてしまうことも。誰しも良いところだけを見せたいものですが、候補者に入社前と後でギャップを生まないためにも良いことだけを盛って書かないようにしましょう。

候補者側の立場に立ってみると、良いところだけでなくマイナス面も含めて「リアルな情報」を欲しいと考えるのが自然です。

今まさに目の前に立ちはだかる自社の課題もありのままに伝えることで、「その課題なら自分が役に立てるかも」と候補者に感じてもらえることにも繋がるうえに、企業としての素直さ、誠実さも感じてもらえるでしょう。

長期的に継続できる仕組みを作る

採用広報は、すぐに成果が出るものではないため、取り組む人間・チームが継続的に取り組みを続けられる仕組みを作りましょう。専任の担当者のみで行うなど属人的にしてしまうと、人頼りになってしまい継続することが難しくなるからです。

たとえば、分かりやすく評価される目標を設定すること。特に取り組み始めは効果が見えにくいため「月に3本投稿する」など、行動目標を設定し、それが社内で仕事として評価されるようにするなどの仕組み作りをおすすめします。他にも、採用面談時に「なにを見て自社の魅力を感じたか」など、質問事項に盛り込むことも、実際の採用広報の取組評価において大事です。

採用広報の事例

実際に採用広報を導入した事例を一部ご紹介します。

【グローバル】グローバルパートナーズ社の事例

転職情報サイトで主に採用活動しながら採用広報も展開。実際に記事を読んで入社を決めた人が出たこと、さらに離職率も50%以上減少した事例です。グローバルパートナーズはインビジョンが運営する採用広報メディア『ダシマス』にて20本以上の記事を投稿。多様な働き方を受け入れる社風や、代表のメッセージなど、様々な目線からリアルな社内を伝える施策を実施し、結果に結びつけています。

▼グローバルパートナーズの採用広報記事はこちら

【営業代行】レースフェーベル社の事例

採用広報を始めてから3名の採用に成功した事例です。

代表がどのような思いを持って起業をしたのか、メッセージがよく伝わる採用広報活動を実施。「このような人が挑戦できる場所を作りたい」と公言することで、自分事に感じた候補者が応募したくなります。社内の制度や取組と価値観が一気通貫していることが伝わり、ビジョンに共感した候補者を集められる仕組み作りに繋がっています。

▼【営業代行】レースフェーベルの採用広報記事はこちら

【測量士】ソキヤプランニング社の事例

問合せが少なくて困っていたところ、採用広報を作成したら測量士希望者7名から問合せが生まれた事例です。採用広報には、社員が誇りをもって働いている様子、具体的な仕事内容と意義、代表の思い、社内の雰囲気など、候補者が知りたい内容がぎゅっと詰まっています。

マイナーな資格保有者が働く場所だからこそ、「どのような仕事内容なのか、なぜこの仕事が必要なのか」を伝える工夫と、「会社を学校だと思っていい」と、「やってみたいけど不安がある」候補者にとっても話を聞いてみやすそうな空気感が伝わってくる施策で成果に結びつけています。

▼ソキヤプランニングの採用広報記事はこちら

【建設業】歴18年のベテラン社員インタビュー

採用広報として記事を作成し公開した後、20代の男性1名、女性1名から応募があった事例です。ベテラン社員の生の声を届け、笑える部分もあり、温かい社風と人柄を伝えることに成功しました。ターゲットは進路や会社選びで悩む高校生や、職業観がない若者などを設定。

▼採用広報記事はこちら

【車屋さん】落語家社長にインタビュー

掲載後、約1週間で板金塗装スタッフへの応募を獲得した事例です。自動車整備士の仕事に対するネックを払拭できるよう現場の写真や事実を伝える記事を作成。そこに「落語家で地元への愛情あふれた社長」という個性もしっかりアピールしました。

▼採用広報記事はこちら

まとめ:採用広報は早く始めたもの勝ち

売り手市場により人材獲得競争が激化をたどるなか、理想の人材と繋がる方法として採用広報の必要性が高まり、今や欠かせないものとなっています。

採用広報で重要なのは、ターゲットに企業のリアルを発信すること、目標やゴールを設定すること、自社の魅力を言語化することなど、何点かありますが、採用広報活動は中長期視点で行っていくことを意識していきましょう。

継続して長い目で見て行っていく必要があるので、少しでも早く始めることで結果が出る時期が早くなりやすいでしょう。

ぜひこの記事を参考に採用広報施策に取り組んでみてください。

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