
少子高齢化による人手不足が深刻化し、求人媒体へ広告を出して応募してくれるのを待つ採用活動では、なかなか欲しい人材が集まらなくなってきました。このような状況に対応するためには、しっかりと戦略立てた採用広報活動が必須です。
「やみくもにやっても結果が出ないことは分かるけど、何をどうしたら効果が出る採用広報ができるんだろう…」
「計画立てて戦略的に採用広報活動をしていきたいけど、何から始めたらいいか分からない…」
そのような企業の採用広報担当の方のための記事になります。採用広報戦略を立てるときに「ここだけは外せない!」ポイントや、採用広報を行う目的別の具体的な企画案をご紹介します。
この記事はこんな人にオススメだッチョ!
・採用広報の戦略や企画をどのように立てればいいか知りたい
・再現性のあるノウハウが知りたい
・ノウハウだけでなく具体例が知りたい
目次
採用広報とは
採用広報とは、企業が理想とする人材からの応募を促すために、企業の魅力を積極的に外に発信することを指します。
転職意欲が高まった顕在層に向けてはもちろん、今はまだ転職を考えていない潜在層に向けても自社の魅力を認知してもらうことで就職・転職先の候補にしてもらいやすくなります。
▼採用広報の基本について詳しく知りたい方はこちら
【採用広報】を基本から解説!理想の人材に届けるポイントや具体的な活用方法をご紹介
採用広報の戦略を考える際に外せない4つのポイント
採用広報の戦略を考える際に外せないポイントは4つあります。
- 採用したい人物像を明確にする
- 採用広報の目的と目標を具体的かつ分かりやすく設定する
- 用意するコンテンツ、サイトの流れを整理して可視化する
- 採用広報活動の効果を検証し対策する
どれも大切で、やらなければ採用広報活動の効果が感じられなくなってしまうことなので、ひとつずつ確認していきましょう。
採用したい人物像を明確にする
やみくもに採用広報を行おうとしてもなかなか効果が出にくいもの。
どんな人物を採用したいのかを具体的にイメージして、人物像を明確にしましょう。
求める要件を書き出して、「必ず求める要素」、「あったらいいな、の要素」、「このような人はあんまり…の要素」などと優先順位をつけるとよいです。
実際に働いている社員の中で、採用したい人物像に近い社員に話を聞くのもおすすめです。
採用広報の目的と目標を具体的かつ分かりやすく設定する
自社の採用に関する課題はどのようなものがあるのかを整理すれば、なぜ採用広報活動をする必要があるのか、理由と目的が分かるようになります。
たとえば、「求人広告を出すと応募してくれる人はいるけど、面接したり実際に採用してみたりすると求める人材とは違っていることが多い」、「そもそも起業としての認知度が低く応募者が集まらない」など、企業によって採用課題は異なります。
また、目標をはっきりとさせることも大切です。
目標を設定しなければトライ&エラーができず、自分たちがやっている採用広報活動に意味や効果があるのかが分からなくなってしまうからです。
目標には例えば、以下のようなものがあります。
- 入社した人数
- 特定の採用広報記事からの問い合わせ数
- 「SNSを見て話を聞きに来ました」という人数
- 記事のPV数
- 自社アカウントもしくは広報担当者のSNSをフォローしてくれた人数
- 毎月の記事の投稿数
- 各コンテンツへの流入数
おすすめは、自社でコントロールできるものを目標値に設定すること。
相手があるものを目標として設定するより、自分たちの行動で目標を達成できるものにすることでPDCAを回しやすくなります。
採用広報の目的を明確にしたうえで、その目的を達成できるような目標を設定しましょう。
用意するコンテンツ、サイトの流れを整理して可視化する
採用広報に向けて企画立案を任された際に、まずは今ある情報開示、拡散ツールをピックアップしましょう。
例えば、会社ホームページ、採用特設ページ、ネットに出稿した求人票、社員のSNSアカウントなど。そのあとに、これらをフル活用した場合の「求職者のリアクション獲得導線」を想定してみましょう。
こんな風に図を書いて整理してみると、整理しやすくなりますよ。
図を使って整理して、イメージできるようになってくると、採用広報はどういう位置づけでやればいいかが分かりやすくなります。
- スタートアップ段階のベンチャー企業なので、採用特設ページ(採用ランディングページ)が無い代わりに採用広報用のサイトを用意しよう!
- フォロワー数が少ない社員にSNSを任せるのも拡散力に自信が無いから、いろんな有名サイトに転載されそうな採用広報サイトに登録して、採用広報をやろう!
- まずは、インターンシップの募集に向けて、学生ウケしそうなコンテンツを貯めてから記事を書こう!
- 採用広報の記事を10本書いてから会社説明会やオンライン説明会(ウェビナー)をやろう!
といった戦略を考えられるようにもなります。
採用広報活動の効果を検証し対策する
採用広報活動は即効果が出るものではないうえに、最適な目標の設定も難しいです。そのため、一度立てた目標値に固執することなくどんどんPDCAを回していくことが大切です。
効果検証におすすめなのは、定量的な目標と合わせて定性的な目標も設定しておくこと。企業に対してどんなイメージを持ってもらいたいのかを考えましょう。
ただ、ここを背伸びして考えてしまうと、実際と全然違った…ということになってしまって採用広報の意味がありません。ありのままの自社の雰囲気を言語化して(「和気あいあいとしてアットホームな雰囲気」、「社内で切磋琢磨し合う空気」など)イメージと相違がないような広報活動をしていく必要があります。
「自社に対してこんなイメージを持ってもらいたい」と思っても、実際求職者がどんなイメージを持っているかは直接話したり、SNSでの評判で見たりしなければ分からないので、数値として可視化するのは難しいかもしれません。社内でのイメージの統一は今後の対策を進めるうえで大切なことです。
どうしても最初に立てた目標や採用広報の目的がぶれてしまうと効果も薄れてしまうので、軸の部分だけはぶらさないようにしましょう。
具体例を交えて採用広報の戦略の立て方とコツを解説
採用広報の戦略をどうやって立てるのか、また、戦略の立て方のコツについて解説します。
- ネットに載っている情報、載っていない情報を整理する
- 写真やイラスト、動画を用意する
- 求職者に最も伝えたいことが伝わる企画を優先的にする
採用広報の目的別に具体的な案もご紹介します。
例えば、会社の理念を伝えるための採用広報活動や、「こういう社員に応募してきてほしい!」ことをさりげなく伝えるやり方などです。
ネットに載っている情報、載っていない情報を整理する
まず、ネットで既に掲載している情報と、一度も掲載されたことがない情報を分けましょう。
例えば、
- 掲載済みネタ
企業理念、ビジョン、行動指針、代表取締役の軽いコメント、求人を出すために必要な仕事内容の概要や条件、福利厚生 - 未掲載ネタ
現場社員が語る「志望動機、仕事のやりがいや大変なこと、難しかったこと、楽しかったことなど」、社長インタビュー(社長になった経緯、趣味、これから会社や事業をどうしていきたいかなどの展望)、面接で会う人事や現場管理者、部署の部長からのコメント、会社の人しか知らないマイナーなネタ
このようにどんどん仕分けをしながら、列挙していきましょう。1人でやっても上手くできない場合は、同僚や先輩、後輩たちと複数人で情報を整理する時間を設けると早く終わるかもしれません。
情報を分けてまとめていくうちにきっとだんだん皆様はさまざまなことを感じてくるはずです。
「自分もこの会社に応募したとき、ここを質問したかった!もしくは質問した内容があったから採用広報で書きたい!」
「強面な社長さん、先輩社員もいるけど、実はすごく優しいって伝えたい!エピソードもいっぱい知っているからこそ自分が書きたい」
「こんなにいっぱいネタがあるのに、何でネタが無いと思ってたんだろう…」
「会社の理念やビジョンに使われている言葉や、私たちが理解しているビジョンの概念は初見だと分かりにくいから、解説を入れて応募前後に会社の風土を何となくでも把握できるようにしてあげたい」
「新人が一人前になる過程、研修内容なども具体的に教えたい!」
「求人票に全部伝えたいことを書きすぎて5,000字くらいになって誰も応募してくれない(応募欄に辿り着く前に最後まで読める気力がなくなり、応募前に求職者が求人ページから離脱してしまう)から、採用広報の記事に内容を移して、求人票をコンパクトにしたい!」
など、感じたことや考えたことを忘れなければ、求職者目線を考え抜いた採用広報記事の企画が誰でも思い描けるようになるでしょう。
写真やイラスト、動画を用意する
言葉でニュアンスを伝え切るのは難しいと思うこともあるでしょう。「文章をうまく書く自信が無い」や「長文を書くのが苦手」という方には写真、イラスト、画像、動画を用意することをおすすめします。
「仕事での職人技を文章で表現してよいのか…これはぜひ動画に撮ってページ内で紹介した方がいい」
「インタビューされると緊張して素直に話せなくなってしまう社員が多いし、カンペを作るのはヤラセに見えてしまうから社員の皆様にありのままのインタビュー風景の動画を撮影してもらおう!」
「文章で商品ができるまでのフローをまとめると長くなるから、PowerPointで工程を簡単にまとめた画像を作って説明の補助にしよう!」
「社員を撮影しようとしたら顔出しNGを出されてしまったけど、可愛いイラストや似顔絵ならOK!と許可をもらえたので、絵が得意な子にイラストを書いてもらって社員紹介記事を書けるようにしよう!」
など、文章以外でもさまざまな表現方法で伝わりやすくしつつ、長文を書くことを避けることもできます。
また、文章を読む集中力がない人が読んでも最後まで読み切ってしまう楽しい記事を出すためには、プロ・アマチュア問わず、写真や画像、イラスト、動画は必須といっても過言ではありません。
一眼レフカメラやドローンでの撮影も良いですが、そこまでしなくても最低限スマホやパソコンで対応可能です。毎日、身近にあるもので簡単にできる工夫から始めてみましょう。
求職者に最も伝えたいことが伝わる企画を優先的にする
企画内容は必ず求職者・転職潜在層など、相手目線に立たなければなりません。
下手をすると、「何もメッセージ性がない採用広報記事(らしきもの)を、ただ単に会社が一方的に出しているだけ」になってしまう恐れも。
例えば、
- 社員紹介が、各社員のプライベートを暴露しているだけの内容
- 採用広報に載っている写真に写っているメンバーが退職者だらけの肖像権が危うい内容
- 社員の仲の良さをうかがえる居酒屋での一コマで、割り箸やお手拭きなどが居酒屋の机にぐちゃぐちゃになって写っている写真掲載記事
せっかく企画を考えても、与える印象が逆にネガティブなものになってしまってはもったいないので、客観的に見て問題がないか、見る人にとって役に立つ情報かなど確認してからネットにアップするようにしましょう。
採用広報で一番大切なのは「求職者が知りたいことが書かれていること」。求職者に伝わる企画を優先して立てていきましょう。
「目的別」採用広報の戦略の具体案
目的ごとの採用広報の戦略の具体案をまとめました。
具体的で即実践で使える内容ばかりなので、ぜひ参考にしてみてください。
会社の存在意義、バリューについてPRしたい
- 社員に「会社や仕事の存在意義、それを表現したエピソード」を聞いてみる
- 会社や自身が掲げたミッションや目的が叶った世界はどうなっているのか、その後どうしていきたいかを語ってもらう
- 業界のこれからのトレンドを予測してみた企画(業界への詳しさ、プロ意識、視座の高さもPRできる)
- 上の人からの「ありがとう」コメント
- 会社の好きなところ100を全員でやってみた(好きなところ100という本を使う、など)
- 業界で話題になったニュースに対しての「会社の見解まとめ」
会社の理念やビジョンを伝えたい
- 採用広報ライター、書き手の想い(採用広報を始めた動機、やってみてどうだったかなど)
- 「そのとき、歴史が動いた!」風の会社沿革まとめ
- 社風や企業文化を浸透させるための社内の取り組み(人事におすすめ)
- 社内で理念やビジョンが浸透して具現化された結果、良くなったこと
- 定性的な理念・ビジョンをあえて「データで実現できているかまとめてみる」
- 会社独自の”絶対に守らないといけないルール(鉄の掟)
- 若手社員が逆に役員、経営陣を面接してみた
- 敢えて英語で企業紹介を翻訳して書いてみる(外国人採用に役立ちます)
社長に聞いてみたら、もっと凄かったPRがしたい
- 創業時や社長就任前後のストーリーを教えてもらう
- 社長が今読んでいる、勉強していることを教えてもらう
- 社長に悩み相談してみました企画
- 経営陣が頑張った、V字回復ドラマ
- 面接官ではないけれど(笑)社長からの、応募者宛てのメッセージ
こういう社員が来て欲しい!をさりげなく言いたい
- エース社員の仕事ぶり、スキルレベル、仕事観や人生観、ルーティンなどを聞いてみる
- 社員に、仕事観の原点や自分の基礎を作ってくれたエピソードや恩師などの話を聞いてみる
- 仕事でしんどかったこと、泣くくらい嬉しかったことTOP3を聞く
- 「こういう先輩、同僚、後輩が欲しい!」をアニメや漫画のキャラクターで例えるとどんな感じ?
- 社内賞を獲ったメンバーに取材
- サークル活動、部活の雰囲気を紹介(仲良し度が伝わりやすい)
新人、新入社員、新卒社員が無事に育つ環境ですよアピールがしたい
- 研修内容(オンボーディング)の様子をまとめました
- 入社する前、した後の成長やギャップ、この会社に来て良かったか?を本音で語ってもらう
- 異業種の会社出身で業務未経験から転職したけど活躍している社員紹介
- モチベーションと集中力アップの方法(在宅ワークが多くなったので人気のネタ)
- 普段のチャット、仕事での会話をピックアップしてみた
- ◎◎業務未経験の人事が〇〇を体験してみた
- 社内用語、業界用語を新人に解説してもらうコーナー(研修の復習がてら)
働き方、稼ぎ方が自由な会社ですよPRがしたい
- 副業、複業など変わった働き方をしている人にインタビュー
- 週3、週4勤務の正社員など珍しい待遇を暴露
- 育休、産休、看護休暇、介護休暇を取っている、または復帰した社員にインタビュー
書類、面接通過率を上げたいから、ヒントを出したい
- 採用されたけど選考どうだった?と、新入社員に本音を教えてもらう
- 入社前に感じていた懸念点があるのか、聞いてみた→改善します宣言
- 面接官紹介(応募前に、面接前に準備して欲しいこととかを教えてもらう)
- 先輩社員が語る、面接でアピールしたこと(強み、武器、特技、趣味、スキル、根性など)
- 他社からも内定をもらってしまったけどどうしよう、悩むあなたへ人事からの一言
- 採用担当者が好きなワード集
- 採用ピッチ(パンフレット)ができるまでの過程をまとめてみた
- 思わず笑ってしまった、今でも忘れられない「応募者からの面接珍回答」
福利厚生、待遇が良いアピールがしたい
- 今使っている福利厚生アンケート&あったら嬉しい!福利厚生アンケート
- 社員に聞いた「作業用BGM集ベスト10」(YouTubeなどで音楽を聞きながら仕事をして良いPR)
- 社員のご家族様にインタビュー!うちの子、うちの主人、うちの嫁の仕事前、仕事中、仕事終わりはこうですよ暴露大会
- 動画の代わりに!オフィス案内コラム(オフィス内、外観、近所にあるおすすめスポットなども書くと親切)
想像している以上にネタはたくさんあるものです。「この記事を読んでどう思ってもらいたいか」の目的を持って企画を考えると意外と思い浮かびます。ぜひ参考にしてみてください。
採用広報に取り組むメリットと効果
採用広報に取り組むメリットとどんな効果があるのかを知っておくことで、より力を入れて活動できます。
主なメリットと効果には以下のものが挙げられます。
- 採用広報は「拡散できる企業PR」にもできる
- 求職者に安心材料を届けられる
- 社内へもいい影響が出やすい
ひとつずつ詳しく見ていきましょう。
採用広報は「拡散できる企業PR」にもできる
採用を今はやってない、もしくはもうすぐ終わる場合でも採用広報記事が後々役立ちます。採用広報記事は会社の資産だと思ってもらって間違いありません。
例えば、以下のような効果が期待できます。
- 会社説明用で書いた採用広報記事に「商品名・サービス名・この企画ができあがるまでの過程や想いをまとめたドキュメンタリー」があり、企業やお客様からの問い合わせが増えやすくなる
- 「社員紹介で仕事観をまとめた」記事を読んで、営業さん指名のお問い合わせが増えやすくなる
- 「社長インタビュー」を載せたら、ウチも取材させてほしい!と、メディアの取材班や記者からの取材依頼が来やすくなる
- 求人票を載せていなくても「記事を読んで応募したい、貴社で働きたいと思ったんですが採用やっていますか?」と求職者から連絡が来やすくなる
などなど、採用に限らず会社にとってポジティブな流れが舞い込みやすくなります。自社の魅力を文章や映像などに起こしておくことで、SNSを使って拡散しやすくなりPRにも活用できます。
情報発信を今までやっていなかった企業様も今のうちに採用広報に取り組んでおくことで、自社に資産を積み上げられるメリットがあります。
求職者に安心材料を届けられる
採用広報活動は、求職者に安心材料を届けられます。新しい企業で仕事をするとなると、求職者はさまざまな不安を抱えます。
「どんな仕事内容なんだろう…」
「怖い人はいないかな…」
「自分のスキルを活かせる企業なんだろうか…」
こんなふうに思って求職者が企業について調べたときに、採用広報活動をしていればこれらの不安が取り除けるコンテンツがすでに用意されている状態になります。求人情報のみでは分からない企業の雰囲気や社風が分かることは求職者にとっても、企業にとっても大きなメリットです。
社内へもいい影響が出やすい
採用広報活動をすることによって、社内へもいい影響が出やすいといえるでしょう。採用広報活動は、自社の企業理念や大切にしていること、事業内容を分かりやすく言語化していきます。
その過程で社員も自社のいいところを再認識、再発見しやすくなります。
採用広報の成功事例
実際の採用広報事例ができあがるまでの舞台裏、過程を簡単にご紹介します。
プログレスデザイン
【ターゲット】
オシャレなカフェやレストランの内装や外装のデザイン(店舗設計)を担当した経験があるデザイナー、グラフィックデザイナーさんたち。有名な社長さんを既にご存知で、憧れているデザイナーさんたち。
【目的】
スーパーマーケットや商業施設の内装、外装のデザインをやった方が一生、好きなデザインができる!という安定の道があると伝えたかった。
【ポイント】
TV番組で引っ張りだこの大先生なので、未だかつてネットに出ていない「ここだけの情報」をたくさん教えていただきました!
出石モータース
※ライターマガジンにも掲載されました
【ターゲット】
自動車整備士になれるのに「ブラック、3K」と思い込んでいる若者。本当は車もメカも好きで、仕事には興味がある層。
【目的】
自動車整備士やディーラーを募集中。豊岡や出石、城崎、小代の地域活性化(地方創生)に向け、街や都会に引っ越ししなくても地元にも良い会社があるPRをし、認知度を上げたい。
【ポイント】
「人に環境にとってもやさしい水性塗料」「便利な整備マシーン」もあり、自動車整備士にとって労働環境が良い!トライやるウィークなどで子どもたちも塗装ができるくらいの環境で働けるPRをしています。
サンワード貿易
【ターゲット】
35歳未満。金融未経験OK(経験者がほぼいない業界)。営業未経験もOK。
【目的】
未経験者の「金融業界って難しそう」「学歴や経験が必要だろう」「FXって何?レベルではついていけないだろう」などの思い込み(マイナスイメージ)を払拭し、事業について正しく認識してもらうのが狙い。
【ポイント】
未経験者と同様「超初心者目線で取材」し、まずはFXについての基礎を知ってもらうきっかけをつくり、業界知識が浅い人でも活躍できる!と訴えた記事にしています。
高見組
【ターゲット】
建設業で働いている人について知りたい若者~施工管理、土木作業員経験者まで幅広く
【目的】
施工管理の仕事のやりがい、社長さんの熱い思い、近年話題の建設ディレクターがいるなど、伝えたいことがたくさんあるのに今までネットで公開したことがなかった!ということで順次、大公開!
【ポイント】
老舗企業で地元の方もよくご存知なので、高校生や学生たちが企業理解・仕事理解を深められるコンテンツになるようにまとめました。
その他の企業さまの事例
福岡大学
「西日本最大級の総合大学、福岡大学で理想の働き方を叶え、キャリアアップを目指す」
但南建設
社員の夢を叶えるのが会社の夢!働く人が幸せになる、朝来の超優良企業「但南建設」
こうのとり不動産
「不動産の仕事は幸せと感謝と信頼の積み重ね」“畠中イズム”を但馬で学ぼう
谷垣グループ
お客様に喜んでいただくことが第一!谷垣の“志事”
ソキヤプランニング
“測量学校☆ソキヤプランニング” 東京で測量士、土地家屋調査士をめざそう!
・その他、企業PR記事はこちら:https://fledge.jp/company
実例を参照しながら書く方が書きやすい方は、ぜひ一度ご覧ください!
※もう、この時点で「インビジョンさん、うちの広報記事も書いて!」という方は「こちら」からお問い合わせください。
採用広報で成果を出したいならおすすめしたいツールと媒体
採用広報で成果を出したいと思ったらツールを採用するのもひとつの手。
そこで、おすすめツールと媒体をご紹介します。
HRhacker
ネットに求人出したけど、全然応募も来ない、面接にも来ない、内定辞退もされる…採用活動大変!という担当者の皆様への処方箋をお出しするとしたら、「HRhacker」をおすすめします。
HRhackerでは、HRhackerは月額1.5万で採用集客、応募管理、自社採用ページをはじめとした採用コンテンツ制作ができます。
また、業界最多の連携数を叶えたHRhackerでは、求⼈掲載するだけで⼈気9媒体に⾃動掲載でき、あらゆる検索エンジンに引っかかるようになります。
【連携先一覧】
- Indeed
- 求人ボックス
- スタンバイ
- Googleしごと検索(Google for jobs)
- キュウサク
- Careeret(キャリアジェット)
- SimplyHired
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急募の採用があれば有料広告運用が必要なケースも多々ありますが、コスパと効率が良い採用を叶えやすくなるので、各営業・コンサルタントにご相談ください。
また、HRhackerで出した求人票に、採用広報メディア「ダシマス」で記載した採用広報記事を紐づけできます!応募者を集める導線としては
- indeedなどの求人検索エンジンからの流入→会社名、仕事内容を把握→会社名で検索→ダシマスの記事に辿り着く→求人票の応募フォーム・電話で応募する
- 先に採用広報記事を読み、記事内の求人ページのURLをクリックして求人を確認する→求人票の応募フォーム・電話で応募する
- ダシマスの掲載経路から応募の問い合わせが来る
といったフローになります。
ご当地情報を扱うサイトの方も読んでくださるので、地元採用を頑張りたい!という方にもおすすめの拡散経路を確保できます。もし社員の皆様や企業公式のSNSがあれば、各自に拡散してもらうとさらに流入数が増えるので、どんどん広めてもらいましょう!
Wantedly
写真をたくさん撮る習慣があり、既に社内の写真が多数あれば、wantedlyもおすすめ!インビジョンのwantedly事例はこちら:https://www.wantedly.com/companies/invision-inc
簡単に言うと「求人票に書かなければならない給与条件などは書かずに、会社の社風がマッチしていそうかで応募されるカジュアル面談メインの求人を出せるサイト」です。写真や動画がないと運用は難しいです。また、wantedlyの場合「ストーリーで挙げた記事が採用広報記事になる」意味合いになります。
「求人ページと採用広報ページを別々に持つのが面倒!アクティブユーザー目がけてスカウトを送ってみたい!」という方はwantedlyをやってみましょう
note
採用広報と相性のいいメディアプラットフォーム、noteをやっている企業様も増えてきました。無料で手軽に始められる点や、転職潜在層にアプローチしやすい点などさまざまな魅力があります。
ただ、やみくもに運用して数字が取れるものではないので注意が必要です。
- フォロワーが少ない状態で採用広報をやっても効果が薄い(ライターや事務募集なら威力が出やすいです)
- 自分からスキ&フォローを積極的にしないとフォロワー数が増えない
- note編集部にピックアップされても、求人検索エンジンなどと連携されていないのでPV数だけ増えるだけで応募になる確率が低い(note単体でやるのは不向き。note記事をTwitterなどで拡散していくのはアリ)
- 大見出しと太字、細字でしか書けない仕様になっているので、文字ばかりではムリ。何枚か画像がないと映えない。カラフルな文字で編集できない。
- 毎日更新しないと目立たない(日記をブログとしてアップしているユーザーさんが多いので数時間で埋もれる可能性がある)
こうしてみると難易度が高そうに感じられるかもしれません。
しかし、社員の皆様が各自の名前でnoteを運用することで個人のファンを増やせるメリットがあります。まず、フォロワー数300名くらいを目指し、増えてきた辺りで自社求人をシェアするとだんだん反響が出やすくなる(あの人と一緒に働きたい!という応募者が出てくる)ます。noteを併用しながらメインの求人と採用広報を活かすのもよいでしょう。
▼noteで採用広報を始めたい!という方はこちらが参考になります!
企業が採用広報にnoteを活用するメリットや成功ポイントを解説
まとめ:成果に繋がる採用広報の戦略を立てたいなら「全力で相手視点に立つ」
採用広報の戦略を立てるうえで大切なことは、とにかく相手視点に立つこと。自社の採用課題や採用したい人材、職種、採用広報の目的などを明確にしたら、その人が知りたい情報を届ける工夫をしていくイメージで戦略立てていきましょう。
「自社で届けたいこと」「届けやすい情報」などを優先すると、どうしても相手が欲しい情報でないものを発信していってしまう可能性があります。
今回の記事では、「会社の理念やビジョンを伝えるため」や「こういう社員が来て欲しい!をさりげなく言うため」など、採用広報の目的別に具体案を挙げさせていただきましたので、ぜひ参考にしてみてください。
ただ、「自分たちではなかなか採用広報記事を書くのは難しい…見本とするためにも一度相談してみたい」という担当者の方がいらっしゃいましたら、お気軽にお問い合わせください。